=============================================================   MMエディタ用[MMのTeX環境 マムマクロ] Ver 5.00   For MmEditor Ver 6.66 以上 MmTeX.txt   (C) y.miyazaki, 1999/02/15 - 2000/09/18  ============================================================= ============ はじめに ============ このパッケージはMMエディタで TeX を使うための[MMのTeX環境]を 構築するものです。 [MMのTeX環境]は 指定した TeXメニューファイルに書かれた構成により TeXコマンドの入力からコンパイル、プレビューまでを支援します。  またキーボードからメニューを表示して TeXコマンドを入力する23個の マクロが含まれています。 =============   使い方 ============= ●36個の添付ファイルの説明 ・MmTeX.txt  このファイルです。 ・MmTeX.dll [MMのTeX環境]本体です。 ・MmTeX.mmi デフォルトの TeXメニューファイル です。 使用する TeXメニューファイル(*.mmi) は[MMのTeX環境]の起動時に指定 しますので複数のメニューファイルを使い分けることもできます。 このファイルの内容によって[MMのTeX環境]を構築します。  環境に合わせて自由にカスタマイズすることができます。  カスタマイズされる場合は、独自の名前(例えば MyTeX.mmi)で管理して使われ  ることをお勧めします。(バージョンアップ時に上書き更新されないように) このファイルはMMとおなじフォルダに置いて下さい。 ・MmTeX.dic  TeX4.mam(TeX入力を補完するマクロ)で使用するキーワードの辞書ファイルです。 このファイルはMMとおなじフォルダに置いて下さい。 ・MmTeX.mam [MMのTeX環境]を起動するマクロです。 指定したTeXメニューファイル(*.mmi)でメニューを構成して  MMの[TeX環境]を起動します。 指定するTeXメニューファイルはMMとおなじフォルダに置いて下さい。 ・TeX1.mam  GUIShellを起動するマクロです。  このマクロの中では DVIOUT のある場所は c:\ptex\bin\guishell.exe と設定されて  いますのでこれ以外の場合は設定し直す必要があります。 dir = "c:\\ptex\\bin\\guishell.exe"; のように指設されています。 ・TeX2.mam  DVIOUTを起動するマクロです。  このマクロの中では GUIShell のある場所は c:\ptex\bin\dviout.exe と設定されて  いますのでこれ以外の場合は設定し直す必要があります。 dir = "c:\\ptex\\bin\\dviout.exe"; のように設定されています。 ・TeXComp.mam  GUIShell、DVIOUTを使ってコンパイルとプレビューをおこなうマクロです。 このマクロの 23行目で Guishellのある場所を以下のようにフルパスで指定しています。  お使いの環境がこれ以外の場合は設定し直して下さい。 char *gui = "c:\\ptex\\bin\\guishell.exe"; このマクロの 25行目で Dvioutのある場所を以下のようにフルパスで指定しています。  お使いの環境がこれ以外の場合は設定し直して下さい。 char *dvi = "c:\\ptex\\bin\\dviout.exe";  このマクロを起動すると以下のようなメニューが表示されますので、実行したい項目を  選択して下さい。 ------------------------------------ 現在のファイルをTeXで処理(T) TeX処理(変更有り時)とプレビュー(V) 一回だけTeXで処理(O) 終 了(E) ------------------------------------ ・現在のファイルをTeXで処理(T)  現在開いているファイルを、Guishellを起動してコンパイルします。  コンパイルエラーが出た場合は、Guishell上で 'e' + [Enter]きーを押すと、  対象となるファイルを開いてエラー行へ移動します。 ・TeX処理(変更有り時)とプレビュー(V)  *.texファイルが *.dviファイルよりも新しいか、*.dviファイルが存在しない場合は、 Guishellを起動してコンパイルを行います。  その後、Dvioutを起動してプレビューを行います。 ・一回だけTeXで処理(O)  ・現在のファイルをTeXで処理(T) と同じ処理ですが、この処理ではコンパイルを 1回しか行いません。 ・TeX3.mam  TeX環境のテンプレートを設定及び入力するマクロです。  このマクロを起動するとメニューが表示されますので、変更したい項目を選択して  設定内容を変更して下さい。 ------------------------- (G)この設定で実行 ------------------------- 現在の設定内容で、環境テンプレートの入力を実行します。 ------------------------- (A)設定の保存 ------------------------- 現在の設定を保存します。 次回の起動ではこの設定内容で、起動します。 ・TeX4.mam  TeXコマンド入力を補完するマクロです。  \ で始まるキーワードの途中までを入力してこのマクロを起動すると  \ で始まる該当するキーワードの一覧をメニュー形式で表示しますので  該当するキーワードを選択して下さい。キーワードを入力補完します。  キーワードの辞書ファイル MmTeX.dic をMMとおなじフォルダへ置いて  から実行して下さい。 例:例えば、\ab と入力した後にこのマクロを起動すると \ab で始まる   キーワードの一覧が以下のようにメニュー形式で表示されますので   入力したいキーワードを選択して下さい。(この時のカーソル位置は   a、b の上か b の次の改行の上にある必要があります) -------------------------- \abovedisplayshortskip -------------------------- \abovedisplayskip -------------------------- \abic -------------------------- \abs -------------------------- ・TReplay.mam  このマクロは、TeX入力ツールや TKankyou.mam を初めとする以下の22個  のメニュー形式入力マクロでの最後の入力を再現するマクロです。  最後に入力した TeXコマンドを続けて入力したい場合はよくあります。  そういう場合にこのマクロを使ってください。  キーボードに割り当てて使われると1キーで繰り返しの入力ができて便利です。 以下のマクロは、キーボードからメニューを表示して TeXコマンドを入力する ものです。実行するとメニューが表示されますので選択して TeXコマンドを入 力します。 ・TeXMenu.dic  TReplay.mac 及び以下の23個のマクロで使用する TeXのMENU辞書 です。 このファイルはMMとおなじフォルダに置いて下さい。 ・TeXMenu.sub  以下の23個のマクロで使用する関数を含んだサブファイルです。 このファイルはMMとおなじフォルダに置いて下さい。 ・TeXMenu.mam 以下の22個のマクロをメニュー形式にして選択できるように したマクロ ・TKankyou.mam 環境 入力マクロ ・TMidasi.mam 見出し 入力マクロ ・TJitai.mam 字体 入力マクロ ・TFontZ.mam フォント属性 入力マクロ ・TZKigou.mam 雑記号 入力マクロ ・TEmath.mam emath 入力マクロ ・TEmathR.mam emath関連 入力マクロ ・TEmathK.mam emath環境 入力マクロ ・TMathA.mam 数学アクセント 入力マクロ ・TFunc.mam 関数 入力マクロ ・TEnzan.mam 演算記号 入力マクロ ・TEnzan2.mam 演算記号(2) 入力マクロ ・TUnzan.mam 運算記号 入力マクロ ・TUnzan2.mam 運算記号(2) 入力マクロ ・TArrow.mam 矢印 入力マクロ ・TGiriLan.mam ギリシャ文字 入力マクロ ・TLayout.mam レイアウトパラメータ 入力マクロ ・TListP.mam リストパラメータ 入力マクロ ・TZatuP.mam 雑パラメータ 入力マクロ ・TGenkou.mam 原稿用紙 入力マクロ ・TKakko.mam 括弧 入力マクロ ・TAMSTeX.mam AMS-LaTeX 入力マクロ ------------------------------------------------------------------------- インストーラの指示に従って解凍作業をされると、上記の33個のファイルがMM エディタと同じフォルダへ展開されていると思います。 [環境設定] -> [IME/DLL/マクロ] の [実行するマクロを置くフォルダを指定して 下さい] でMMのあるフォルダ以外を指定されている場合は、このうちのマクロフ ァイル(拡張子が .mac となっているものすべて)をそのフォルダへ移動して下さい。 これで[MMのTeX環境]を使用する環境は整いました。 MmTeX.mam を実行すると[MMのTeX環境]が起動します。 [MMのTeX環境]はエクスプローラ風のメニュー構成になっています。 このメニュー構成は、指定するTeXメニューファイル(*.mmi)の内容を変更することで 自由にカスタマイズできます。 添付している TeXメニューファイル(MmTeX.mmi)では、TeX支援マクロが6個登録されて います。 -------------------------------------------- ●GUI Shellの起動(TeX1.mac) = TeX1.mam ●DVIOUTの起動(TeX2.mac) = TeX2.mam ●コンパイル&表示(TeXComp.mam) = TeXComp.mam ●環境テンプレート入力(TeX3.mac) = TeX3.mam ●入力補完(TeX4.mac) = TeX4.mam ●反復入力(TReplay.mac)= TReplay.mam -------------------------------------------- ここの項目をダブルクリックすることにより指定したマクロを実行することが出来ます。 例えば、 ●GUI Shellの起動(TeX1.mam) の項目をダブルクリックすると TeX1.mam を実行することが出来ます。 デフォルトでは以下のタイトルに、それぞれ TeX のキーワードの入力項目が登録 されています。 --------------------------------- .環境 .見出し .字体 .フォント属性 .雑記号 .emath  ..emath1  ..emath2  ..emath3 .emath関連(2) .emath環境 .数学アクセント .関数 .演算記号 .運算記号 .矢印 .ギリシャ文字 .関数 .演算記号 .レイアウトパラメータ .リストパラメータ .雑パラメータ .原稿用紙 .括弧 .AMS-LaTeX --------------------------------- これらの入力項目をダブルクリックすることにより指定した TeX のキーワードを 簡単に入力することが出来ます。 これらのタイトルの数も入力項目の数も、TeXメニューファイル(*.mmi)をカスタ マイズすることによりいくつでも増やせますので、必要な場合は環境に合わせて 作り替えて下さい。 =========================================== TeXメニューファイル(*.mmi)のカスタマイズ =========================================== TeXメニューファイル(*.mmi)は以下の規則に従ってカスタマイズして下さい。 まず第1行目に TeX支援マクロ の項目のタイトルを書きます。 デフォルトでは TeX支援マクロ となっています。 TeX支援マクロ 2行目から登録したいマクロを行頭に●を付けて1行に1個づつ書きます。 デフォルトでは、以下の5個のマクロが登録されています。 -------------------------------------------- ●GUI Shellの起動(TeX1.mam) = TeX1.mam ●DVIOUTの起動(TeX2.mam) = TeX2.mam ●環境テンプレート入力(TeX3.mam) = TeX3.mam ●入力補完(TeX4.mam) = TeX4.mam ●反復入力(TReplay.mam) = TReplay.mam -------------------------------------------- 上記の例のように●に続けて表示される項目名を書き、 ●入力補完(TeX4.mam) その後に半角スペース、半角のイコール、半角スペースを書き、 = その後に実行するマクロ名を書きます。 TeX4.mam つまり1行の全体は以下のようになります。 ●入力補完(TeX4.mam) = TeX4.mam これ以降はTeXのキーワード入力のための [タイトル] と [表示される項目] [実際に入力されるキーワード] を書いていきます。 例えば以下のようなメニュー構成を作るときに ------------------------------------------------------- 環境---- |-- 概要 abstract |-- 行列 array 見出し-- |-- 節の見出し section |-- 小節の見出し subsection ------------------------------------------------------- 環境 は [タイトル] であり 概要 abstract 行列 array は 環境 の [表示される項目] となります。 [タイトル] とは 複数個登録される [表示される項目] のグループ名です。 [タイトル] には 行の先頭に半角のピリオド(.)を1個付けます。 環境 と言うタイトルを付けたい場合は .環境 と書きます。 この以下の行には、この下にぶら下がる [項目] を [表示される項目] と [実際に入力されるキーワード] の2行のペアで書いて いきます。 例えば、 概要 abstract \\begin{abstract}\n\c\n\\end{abstract}\n と書いた場合は、 概要 abstract の部分が [表示される項目] として実際に項目に表示されます。 そして \\begin{abstract}\n\c\n\\end{abstract}\n の部分が [実際に入力されるキーワード] として実際に入力されるデータです。 ・実際に入力されるデータの書き方。 入力されるデータのうちで \ は特別な意味を持ちます。 改行の入力 ----> \n タブの入力 ----> \t カーソルの位置 ----> \c \ 自体の入力 ----> \\ となります。 [カーソルの位置] \c は入力実行後のカーソルの位置を指定する場合に使います。 \\begin{abstract}\n\c\n\\end{abstract}\n の場合でしたら --------------------- \begin{abstract} \end{abstract} --------------------- という入力になり、[カーソルの位置] は最初の改行の次の位置ですから 2行目の空行の上へ来ることになります。 このようにして、 [タイトル] の下にぶら下がる [項目] を書いていきます。 書くことの出来る [項目] の数に制限はありません。 次の [タイトル] は行の先頭に半角のピリオド(.)を1個付けます。 そしてまた、この [タイトル] の下にぶら下がる [項目] を書いていきます。 ・注意事項 TeXのキーワード入力のための [タイトル] と [表示される項目] での 空行(文字のない行)は無視します。(マクロの登録の部分では空行は入れないで下さい) ただし [表示される項目] と [実際に入力されるキーワード] の2行のペアの間へは 改行は入れないで下さい。 [タイトル] は行の先頭の半角のピリオド(.)の数を増やすことにより 階層を深くすることができます。 例えば以下のようなメニュー構成を作るときに ------------------------------------------------------- 環境---- |-- 概要 abstract |-- 行列 array |-- 環境2---- | |-- 概要2 abstract | |-- 行列2 array 見出し-- |-- 節の見出し section |-- 小節の見出し subsection ------------------------------------------------------- [タイトル] 環境2 を指定するときに ..環境2 のように行の先頭の半角のピリオド(.)を2個付けると階層を1段深くする ことが出来ます。 なおこの行の先頭の半角のピリオド(.)は何個でも付ける事が出来ます。 つまり階層は無限に深くする事が出来ます。 =================  参考文献、感謝 ================= [MMのTeX環境]を作るに当たり ソフトバンク刊の「pLaTeX2 for WINDOWS AnotherManual BasicKit 1999」 の内容と添付CD-ROMの TeXMac を参考にさせてもらいました。 TeX3.mam は TeXMac の中の sset2e98.mac とほとんど同じ動作をします。 TeX4.mam は TeXMac の中の supertex.mac のサブセット的な動作をします。 添付している TeXメニューファイル(MmTeX.mmi) の作成に当たっては、 MMエディタ ユーザーの平成太郎さんを初めとする方々の協力によってでき あがりました。ご協力いただいた方々へあらためてここに感謝します。 ===============  履歴 =============== 2000/09/18 Ver 5.00を発表。 ・コンパイル&プレビューマクロ TeXComp.mam を追加。 99/10/29 Ver 4.00を発表。 ・サブファイル TeXMenu.sub を追加。 ・マクロ TeXMenu.mam を追加。 99/09/22 Ver 3.00を発表。 ・TeXメニューファイル(*.mmi) のツリーの階層を無限に深く出来るように改良 ・Ctrl + ↓ キーにて編集ウインドウへ移動する機能を付加 ・終了時のウインドウの位置と大きさを保存するようにした 99/03/13 Ver 2.00を発表。 ・TeXメニューファイル(*.mmi) 内の空行は無視するように改良。 ・メニュー形式でコマンドを入力するための23個のマクロを追加。 ・TeXコマンド入力での最後の入力を再現するマクロ(TReplay.mac)を追加。 99/02/15 Ver 1.00 完成。 ===============  サポート =============== このマクロについての質問、要望等有りましたら ニフティーサーブ FWINAL 8番会議室までお願いします。 ===============  転載について ===============  このマクロはフリーソフトウェアです。  転載、改造は自由にして頂いてかまいません。  転載は、改造されない場合は、オリジナルな形でお願いします。      改造された場合は、出典を明記して下さるようにお願いします。